難しい課題であるほど
解決の喜びは大きい

今井 哲哉

技術サポート事業部 ゼネラルマネージャー

CAD/CAM導入後のアフターサポート + 3Dプリント事業

私たち技術サポート事業部は、CAD/CAM/CAEシステムを導入いただいたお客様のアフターサービスを行うグループです。導入後の活用方法や運用方法といった、技術的な部分を総合的に支援します。

具体的な仕事内容として、CAD/CAM/CAEシステムの操作方法やトラブルに関する問い合わせ対応を中心に、ソフトウェアの使い方を身につけていただくための操作教育なども行っています。このようなサポートサービスを自社で提供できることが当社の強みでもあります。

「技術サポート」という名前から内勤かなと思われるかもしれませんが、サポート業務の一環として直接お客様のもとへ出向くことももちろんありますし、展示会や説明会などでお客様の前に立つ場面もあります。

また2015年に、新しいチャレンジとして3Dプリント総合サービス「3Dプリントステーション」を開始しました。

・3Dデータから造形を行う「3Dプリント」
・3Dプリント用のデータを作成する「3Dモデリング」
・実物を3Dデータに取り込む「3Dスキャン」

の3つのサービスを提供しており、製造業の試作品や、建築/土木業の模型の造形など幅広い業種や用途で活用いただいています。

ソフトの進化に常に適応していく

現在、技術サポート事業部には男性7名、女性4名の計11名が在籍しています。スタッフのほとんどが製造業での実務経験者です。経験ある技術者が直接サポートするという安心感が、お客様に満足いただけている大きな理由のひとつだと思っています。

サポートを行っている主なCAD/CAMソフトウェアにはCADSUPER, SOLIDWORKS, Mastercamなどがあり、それぞれ2〜4人程度で分担して行っています。

ソフトウェアは毎年新バージョンがリリースされますが、適切なサポートを提供するためには、新機能や変更点などを常に把握しておかなければなりません。また単純に機能を覚えるだけではなく、その機能を使って実際にお客様の業務をどう効率化していくかを自分なりに考え、提案していくことも大切です。

最近ではCADだけでなく多くのツールが統合されてきています。たとえばSOLIDWORKSの中にはCADもあるしCAE(解析)もある。さらにコミュニケーションツールやデータ管理ツール、プロモーションツールなどさまざまです。

製造業であれば製品開発から出荷までのさまざまな工程を、適切なツールを使って行う時代になってきました。私たちサポートエンジニアもCADだけではなく、ものづくりの総合的な知識や提案力が必要になってきています。

お客様の笑顔が最大のモチベーション

ときにはとても難しい問題や課題に直面することもあります。こういった問題は突然現れ、また解決のためのマニュアルもありませんので、お客様の課題を適切に捉える理解力や、状況に応じて自分で考え的確に判断していく対応力が問われます。

解決に長い時間を要することもありますが、それだけに解決したときの喜びは大きく、またそれ以上にお客様からの「ありがとう」の声が聞けたときが、いちばん大きな喜びを感じられる瞬間です。

その瞬間のために、私たちは日々アンテナを張りスキルアップを行っています。知識やスキルの蓄積なしに難題を乗り越えることはできません。もちろん、現場で実践を重ね経験を積み上げていくことも成長に欠かせない、重要なことです。

お客様の抱える問題や課題を理解して改善策を提案する力や、状況に応じた対応力。プレゼンテーションやコミュニュケーションの能力。このように総合的な能力が求められる仕事ですが、「お客様に喜んでもらいたい!」と思う気持ちをもって動けることがなにより大切だと思っています。

※所属表記・記事の内容は、取材当時の内容に基づきます