![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/c5722565c864cc679bccdc43ecce2ac0.jpg)
Civil 3Dで国土地理院データを活用する
Civil 3Dで基本計画や概略設計などの3Dモデルを作成する際、現況地形モデルを作成するデータとして、国土地理院 基盤地図情報「数値標高モデル」の5mメッシュまたは10mメッシュのデータを活用することができます。
ここでは、国土地理院の「基盤地図情報 ダウンロードサービス」サイトから「数値標高モデル」データをダウンロードし、Civil 3Dで地形サーフェスを作成する手順をご紹介します。
InfraWorksで国土地理院データからモデルを作成する方法は下記をご覧ください。
>> InfraWorks基本:国土地理院データからモデルを作成する
必要な環境
Civil 3Dで基盤地図情報 数値標高モデル を3D地形データとして活用するためには、以下の環境が必要です。
(1) Civil 3Dの無償アプリケーション 「日本仕様プログラム(Jツール)」
Civil 3Dで数値標高モデルを3D地形データとして活用するためには、Civil 3Dの無償アドオンアプリケーション「日本仕様プログラム」を使って 基盤地図情報(DEM)をXYZ形式ファイルに変換する必要があります。
「日本仕様プログラム」の入手方法は下記を参照ください。
(2) 基盤地図情報ダウンロードサービスの利用者登録
基盤地図情報ダウンロードサービスを利用する場合は、利用者登録が必要となります。
【手順1】 基盤地図情報 – 数値標高モデルのダウンロード
まずは、基盤地図情報ダウンロードサイトから3D地形データのもととなる数値標高モデルデータをダウンロードします。
1-1 基盤地図情報ダウンロードサイト 数値標高モデル へアクセスする
国土地理院の「基盤地図情報 ダウンロードサービス」 サイトで 「基盤地図情報 数値標高モデル」の「ファイル選択へ」をクリックします。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/06/10e78ea9f84025888e4ce6a0a937c88a-1024x710.jpg)
1-2 データの種別を選ぶ
[DEM]タブで検索条件から「5mメッシュ」、「5A(航空レーザ測量)」にチェックを入れます。
10mメッシュは日本全国ありますが、5mメッシュは整備されていない地域もあります。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/06/20220627_Infra_kiban01-1024x574.jpg)
1-3 ダウンロードを行うエリアを指定する
ダウンロードするエリアを指定する為、まずは大枠の位置(ここでは「新潟県と山形県の県境(5739)」付近)を表示させます。
拡大・縮小はマウスのホイールか画面右上の「+/-」ボタン、地図の平行移動はマウス左ボタンドラッグかキーボードの十字キーで行えます。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/017-1024x483.jpg)
更に県境付近を拡大表示し、「573964」の数字の上でクリックします。
選択リストに「573964」と入りますので、「ダウンロードファイル確認へ」を選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/c160bdf633ab01614ceb00ce3183347b-1024x606.jpg)
5mメッシュを指定している場合で、グレーに着色されているエリアは5mメッシュが整備されていない地域です。
1-4 ダウンロードを実行する
ダウンロード画面で今回の対象となるファイルにチェックを入れ、「ダウンロード」を選択します。
(ここでは「FG-GML-5739-64-DEM5A.zip」をダウンロード。)
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/6ca6d5fadd8b07d750fa1be89210cf79-1024x652.jpg)
国土地理院 共通ログインIDでログインします。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/06/20220627_Infra_kiban16-1024x556.jpg)
ブラウザでファイルがダウンロードされますので、任意の場所に保存します。
【手順2】 基盤地図情報(DEM)をXYZ形式ファイルに変換
2-1 国土交通省仕様のテンプレートで新規ファイルを作成
Civil 3Dを起動し、アプリケーションメニューから[新規]を選択。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/06/20220627_Infra_kiban03-1024x574.jpg)
テンプレートは「_国土交通省仕様_20m測点.dwt」を選択して開きます。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/06/20220627_Infra_kiban04.jpg)
2-2 「日本仕様プログラム(Jツール)」で DEM を XYZ形式ファイルに変換
[Jツール]タブ →[数値地図Reader]→[基盤地図情報(DEM)…]コマンドを選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/0c9e91ab35355e596600569018eb4a58-1024x234.jpg)
[Digital Map Reader]ダイアログが表示されますので、[基盤地図情報(DEM)]タブを選択。
[参照]から、ダウンロードした数値標高モデルデータのZipファイルを選択します。
選択後、[変換元データ]欄に対象のファイルが表示されます。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/03e9c70a8a8d47a5ec6260539e0940d7.jpg)
[変換元データ]欄の全てのファイルを選択してから[>>]を選択し[変換対象データ]に移動します。
続いて、平面直角座標系を 「10系」 に変更し、[出力フォルダ]に出力先の任意フォルダを指定してから[OK]で変換を実行します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/19d701da22735eb2c808531d1f60a9de.jpg)
【手順3】 XYZ形式ファイルから地形サーフェスを作成
[ツールスペース]内のツリーより 「サーフェス」 文字の上で右クリック後、表示されたメニューから[サーフェスを作成]を選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/83083c572c2e3fcf2dce6e637e102b00.jpg)
作成するサーフェスの名称を決め、[OK]を選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/df5a9f3ecbd800e9fd388a696a0dbc57.jpg)
再び[ツールスペース]より、[サーフェス]-[現況地形(サーフェス名称)]-[現況地形]-[定義]まで展開し、[ポイントファイル]を選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/f67d3c6c29e59e5159341795cf1e4639.jpg)
[ポイントファイル]上で右クリックし、[追加]を選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/bfb17f6f62eb87ab7e1116d6090b806d.jpg)
[ポイントファイルの追加]ダイアログが表示されるので、「ファイルの追加」を選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/98eb6994650d09a9cf10abed3a5d7d85.jpg)
変換したXYZファイルの保存フォルダを選択し、表示されたXYZファイルを全て選択し「開く」を選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/ff2a071cecacfbac0bc53dce3be26a2f.jpg)
[選択されたファイル]項目に、全てのファイルが表示されます(少し待ち時間があります)。
その後、[OK]を選択します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/ac8f7ae57f52ecdf0f776c56e444b61a.jpg)
TINサーフェスが作成されます。
※作成終了しても何も表示されない場合は、「View Cube」の表示方向「上」の面をクリックしてください。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/eaf8b12825e79da2a88ba0cee8c0ac72-1024x710.jpg)
[オブジェクトビューア]で地形サーフェスの形状を確認します。
![](https://www.ccube.co.jp/cadstation/wp-content/uploads/2022/12/c5722565c864cc679bccdc43ecce2ac0-1024x656.jpg)
以上が基盤地図情報 – 数値標高モデルデータから、Civil3Dを用いて地形サーフェスを作成する手順となります。