SOLIDWORKS2026の新機能

新バージョン『SOLIDWORKS 2026』は、2025年11月にリリースされました。今回のバージョンでは、AI(人工知能)による自動化、大規模アセンブリのパフォーマンス向上、クラウドベースのコラボレーション強化に重点が置かれています。ユーザーの皆様からの要望を反映した最新技術による次世代の設計ワークフローが搭載されました。

AIと自動化による設計の高速化により、設計者の手作業を減らし、創造的な業務に集中できる機能が搭載されています。また、大規模アセンブリにおいて、複雑なモデルを扱う際の処理時間を大幅に短縮する改善が行われています。さらに、クラウドコラボレーションとデータ管理を強化し、チーム全体の意思決定を支援する機能が充実しました。加えて、PDM、Simulation、Electrical、DraftSightなどの関連機能も強化されています。

SOLIDWORKS2026新機能の要約

ここでは新機能のなかから、アセンブリ、図面&MBD、部品、ユーザーエクスペリエンス、PDM、レンダリング、Simulation、Plasticsのカテゴリー別に特徴的な新機能をご紹介します。

新機能1:アセンブリ

  • 外観変更インジケーターにより、外観変更やデカール追加など構造に影響しない操作を識別可能になりました。トップアセンブリの不要な保存を減らせるようになるため作業効率が大幅に向上します。
  • コンフィギュレーションテーブルと表示状態テーブルの描画が高速化され、列調整や自動折り返しも可能です。また、サブアセンブリ表示切替や複数コンフィギュレーション管理も簡単に行えます。
  • AIがファスナー部品を自動認識する新機能が追加され、社内ライブラリや配布部品でも、ドラッグ&ドロップだけで適切な位置に合致され、煩雑な繰り返し作業が効率化されます。

新機能2:図面&MBD

  • 寸法線のブレーク機能が強化され、寸法値(テキスト)と交差する場合もブレークされるようになりました。寸法の移動に合わせ自動で更新されるため、複雑な図面での誤読を防ぎ視認性を大幅に向上させます。
  • バルーン専用だったマグネットラインが、注記、表面粗さ記号、幾何公差、リビジョン記号の整列にも対応しました。少ない操作で自動整列でき、図面を美しく仕上げることが可能です。
  • 幾何公差フレームの[範囲]フィールドで、任意のテキストや記号を入力できるようになりました。材質の違いによる許容値など、必要な追加情報をスムーズに加えられます。
  • 最新のISO 21920-1規格に準拠した表面粗さ記号に対応しました。インジケータによる公差タイプやデータム参照の設定を行え、国際規格に基づいた正確かつ詳細な製造指示が可能です。
  • AIにより部品やアセンブリから図面を自動生成できます。図面生成処理はバックグラウンドで実行されるため、処理中も他の作業を継続できます。
  • AIによる図面自動生成では、ビュー、寸法、注記、テーブル、断面図、穴寸法テキストなどの配置や尺度が自動で調整されます。寸法やBOM、バルーンに加え、2025 SP3からは断面図や穴寸法テキストの配置もサポートされました。
  • 3Dモデル上の複数のアノテートアイテムを個別に表示/非表示できるようになりました。選択したアイテムは灰色になり、確定後に非表示となります。製造情報の伝達に役立ちます。
  • DimXpertManagerにフィルター機能が追加され、任意の文字列でアノテートアイテムを絞り込めるようになりました。複雑なモデルでも、特定の寸法や公差を迅速に検索できます。

※AIによる図面自動生成は、クラウド付きライセンスとクラウド接続が必要です。

新機能3:部品

  • X、Y、Zの座標値で参照点を作成できるようになりました。従来の既存のジオメトリを参照する方法と比べ、3Dスケッチのレイアウト作成が容易になり、スイープフィーチャーのパス作成などに便利です。
  • 関係式を含むスケッチやフィーチャーを削除する際、ダイアログのオプションで関連する関係式も同時に自動削除できます。これにより、残存する関係式エラーを手動で修正するために設計を中断せず、作業を継続できます。
  • ユーザー定義の座標系で境界ボックスの方向を指定できるようになりました。モデル形状が変化しても、長さ・幅・厚さのラベルが入れ替わらず、常に適切に表示されます。
  • 板金部品作成時、ベースフランジの開始位置を押し出しフィーチャーと同様に、指定した値、頂点、サーフェス、平面からオフセットして作成できるようになりました。
  • 板金部品モデルを展開せず、ベンド状態のまま全コーナーや内側のコーナーに一括で面取りやフィレットを適用できるようになりました。
  • 構造システムのコーナー処理では、トリムの種類ごとに色分けされるようになりました。コーナーの位置も視覚的にわかりやすく、適切なトリム形状の選択を直感的に行えます。
  • 構造システムの注記や全長などのカットリスト情報を、コンフィギュレーションプロパティ内で直接参照できます。

新機能4:ユーザーエクスペリエンス

  • 選択フィルターに「フィーチャーのフィルター」と「構成部品のフィルター」が追加され、面から関連するフィーチャー全体を特定したり、ツリーや階層リンクを介さずサブアセンブリやコンポーネントを選択できるようになりました。
  • 部品でも[サイズでボディを選択]を使用できるようになりました。スライダーで指定サイズ以下のボディを一括選択でき、不要な微小形状の選択に便利です。
  • 部品でも[ボリュームでボディを選択]を使用できるようになりました。ドラッグしてサイズを調整したボリュームの領域内にあるボディを一括選択できます。特定エリアの複数のボディをまとめて選択する際に便利です。
  • FeatureManagerやPropertyManagerのマネージャタブを右クリックし、各タブの表示/非表示を設定できます。
  • ステータスバーに追加された[閉じられたメッセージ]アイコンから、確認メッセージを「以後表示しない」に設定したことで、メッセージ表示なしで自動実行された処理項目を確認できます。

新機能5:PDM

  • 検索ボタンにスプリットボタンが採用されました。左側のボタンで最後に行った検索、右側のプルダウンからはカード検索、お気に入り、検索ツールへ素早くアクセスできます。
  • 検索で「ロード時に検索のお気に入りを実行」を解除できるようになりました。チェックを外しておくと、お気に入り検索が自動で実行されなくなり、検索条件を編集してから検索を行えるようになります。
  • 検索カードのコントロールボックス、コンボボックス、ドロップダウンリスト、リストボックスで、完全一致やワイルドカードを選択できるようになりました。
  • チェックアウトしたファイルの変更内容は自動的にアーカイブサーバーへ同期されるため、別のPCや他のユーザーがファイルの所有権を取得し、編集やチェックインを行うことができます。
  • [参照先]および[使用先]タブでリビジョンを確認できるようになり、ファイル関係の追跡性が向上しました。
  • ドキュメントIDシステム変数(ID・16進、ID・アーカイブサーバーパス)を列に追加できるようになり、不測の事態でも管理者がデータを容易に取得できるようになりました。
  • 埋め込みプレビューがParasolid(~v37.1)とSTEP形式(AP203/AP214/AP242)に対応しました。
  • 親フォルダを公開せず、特定のサブフォルダまでの階層のみを表示、移動できる権限が追加されました。
  • Web2のプレビューやデータカードタブで、iマークをクリックしてファイル情報を表示できるようになりました。
  • Web2からカスタムBOMに直接アクセス可能になり、製造/組立用や購買用のBOMを確認できます。
  • ワークフローを変更する際、ワークフローを新規作成して既存のワークフローをアーカイブすることでスムーズなワークフローの切り替えが可能になりました。

新機能6:レンダリング

  • 現実の材料を物理的に正確に表現するDSPBR外観に対応し、表面の凹凸や照明効果をリアルに再現できるようになりました。また、SOLIDWORKS Visualizeで開いた際にもDSPBR外観の各パラメーターをそのまま引き継げます。
  • 同じPCにSOLIDWORKS Visualizeがインストールされていれば、SOLIDWORKSから直接、SOLIDWORKS Visualizeを使ったレンダリングが可能になりました。
  • SOLIDWORKS Visualizeの高速レンダリングモードがAMD GPUに対応しました。

新機能7:Simulation

  • 分布結合を有する接合部要素(ボルト、ベアリングなど)を持つモデルの解析速度が向上しました。
  • 指定した軸を基準とした角度変形の結果を、角度またはラジアン単位でプロットできるようになりました。
  • 解析実行時、材料設定の忘れやメッシュコントロールの問題が、より具体的に表示されるようになりました。
  • 上位版限定だった[非拘束ボディの検出]コマンドがSimulation Standardでも利用可能になりました。アセンブリの拘束不足が直線や回転方向のアニメーションで表示されます。
  • リモート荷重/質量をシェル要素に適用できるようになり、板金や樹脂などの薄板構造の解析における効率と精度が向上しました。
  • シミュレーションオプションでデフォルトのシェルタイプを設定できるようになり、従来のようにマネージャーで個別に選択する手間がなくなりました。
  • 座屈解析に[正の固有値のみを抽出]するオプションが追加されました。これにより、座屈に重要な圧縮荷重のみを座屈モードで表示でき、結果を迅速に評価できます。
  • 不規則振動スタディで、せん断力、軸力、曲げモーメント、トルクなどのピン結合力リストが表示できるようになり、さらにPSD値に基づく周波数領域全体の力分布をグラフで出力できるようになりました。
  • 選択した複数の梁ボディに対して合計オプションが使用可能になり、全体の荷重を長さに応じて分布させることで解析設定がより実用的になりました。
  • 応答スペクトル解析でリモート質量を使えるようになりました。

新機能8:Plastics

  • 未充填の体積を可視化するプロットがデフォルトで表示されるようになりました。
  • エッジにエアベントを指定できるようになり、実際の金型構造に即した排気動作のシミュレーションが可能になりました。
  • 熱硬化性材料の離型基準となるパラメータを追加できるようになり、充填、保圧、そり解析の精度が向上しました。

動画で解説!SOLIDWORKS 2026の新機能

動画で観るSOLIDWORKS2026

本ページでご紹介した新バージョンSOLIDWORKS 2026の新機能を解説した動画をご用意いたしました。

新機能の用途、その効果を解説した動画をご覧ください。

お問い合わせ

SOLIDWORKSおよび3DEXPERIENCE Worksの導入に関するご質問やご相談などございましたら、ソリッドワークス認定販売店の当社シーキューブへお気軽にお問い合わせください。


【お電話でのお問い合わせ】

TEL 025-290-0011

受付時間 9:00~18:00(土日・祝日・休業日を除く)

【メールでのお問い合わせ】

【SOLIDWORKS商品内容・見積依頼】

 

SOLIDWORKS2026の問合せ先

この記事に興味のある方におすすめのセミナー